AE95Gってどんなクルマ?


TOYOTA AE95G.1.6lの4駆ワゴン.
もちろん,クルマはマニュアルに決まってます. エンジンは名機4A.といってもレビトレの4A-Gではなく4A-F.バリバリの実用エンジン.確か最大出力は110ps,最大トルク13kg/mくらいだったような.これで1.2tの車体を動かすのだからやはり非力.
しかし天下の三河自動車だけあって,街乗りには最高の環境を提供してくれます.2000回転までならすごく静かだし.そんな運転はしていないが(^_^;;;

なぜこのクルマを買ったのかという話を少々.
クルマを購入するに当たって絶対外せない条件があったわけです.まずワゴンであること.毎週のようにバンド練習のため家からスタジオへ行ってるので,キーボードを数台運ばなくてはならない.61鍵ならともかく,76鍵や88鍵モデルを運ぶにはワゴンでないと役不足.さらに冬にはボード,夏はキャンプとかに頻繁に行くこともあり,荷台が広いことは絶対条件.次にマニュアルであること.クルマは走ればいい,という考えも確かにあるけれど,やはりどうせ運転するなら,楽しい方がいい.別 に速い車でなくてもいいから,機械の性能をめいっぱい使いきって楽しみながら走りたい,ということ.そのためにはマニュアルミッションであるというのは絶対条件.そして最後に,予算コミコミ100万以内.これが一番キツいんだけど.
まあこのような理由の下にクルマ探しをしたらこうなったというわけですな.今その予算があったら多分,BGレガシィあたりは楽勝で買えるね.あるいはシトロエンBXかゴルフII(あなどるなかれ,輸入車の荷台はワゴンでなくともバカ広いのだ)あたりを買ってたことでしょう.

それにしても,最近,巷に多いぞAE95.信号待ちとかで,3台くらい並んでることがある.やっぱり,中古価格がこなれてきたせいもあるし(もはや底値で落ち着いたかな?),未だに続くワゴンブームのせいもあるんだろうけど.
いや,俺が乗ってるからみんなマネするのか(爆)?

 

  モディファイする

 

みんな乗ってるから,みんなと同じじゃつまらない.そこで,一応モデファイってやつをしています.最初にしていたのが,「休日はキャンプだ! アウトドア仕様」.アウトドアブランドのステッカーを貼りまくって,システムキャリア組んで,ルーフボックス積んで,ってよくあるパターン.

ワゴンだったら,今ハヤリの,「エアロパーツで武装&車高落とし&ウーハー仕様」じゃなきゃ,って人も多いかもしれないけど,AE95はパーツがないんです.しかも,カッコが無骨だから,ツルツルにはならないし.いや,そこがいいんです(キッパリ).あ,ウーハーは組んだけどね(オーディオは別 稿).
で,その後行なったのが,「ちょっと見ノーマル,でもよく見るとヨーロピアン仕様」

具体的には,フロントのウインカーレンズをオレンジに,リアのレンズ類をアウディっぽく全部レッドに(ここでダークにするとヤンキー),そして,ヨーロッパのパーツメーカーのステッカー(elf,MICHELIN)をフェンダーに..そんで日本車っぽいグレード名とかトヨタマークとかは全部消去.フロントグリルのエンブレムも撤去.そうして眺めると...うーん,トレビアーン(<バカ).でもタイヤは買った時についてきたオートバックスタイヤ(恥)なんだよね.ウソステッカーチューン.

その後,いくつかのTRDのパーツを装着したこともあり,「ヨーロピアンかつラリーレイドにおけるワークスチームのサポートカー仕様」モディファイ(意味不明)を実行.
今度はキャリアを装着,さらにフロントグリルにTRDのエンブレム(自作)を装着,リアバンパーにもTRDのステッカーを.ヘッドライトは100/130wの全天候型へ(超明るい).後づけフォグは...対抗車に迷惑だからやめた.同様の理由でリアフォグも却下.テールランプの色調は(ヤンキーと言われようが)ダークにする予定.というか,以前レッドに塗ったペイントが剥げてきたので...最近ついにミシュランのタイヤを履き,ステッカーチューンもウソではなくなった.
ところで,ラリーサポートっぽくするならTRDじゃなくてTTEだろうという意見は無視.


極悪になった顔つき


縦長テールランプを世界で初めて採用したのはこのクルマ.ボルボもマネした(?).

 

  オーディオシステムを交換する

 

音楽が大好きな私,クルマに乗っている時も,踏切の音が聞こえなかったり救急車の音が聞こえなかったりするほど(単なるメイワク者>俺),音楽に包まれながら運転しています.
そうなると,必然的に考えつくのは,「もっといい音で聴きたい!」ってこと.

で,まずはヘッドユニットから交換.SONYの2DIN一体型のCD&TAPEのモデル.MDは,自分で編集したマイベストを高音質で聞ける,というメリットがありますが,自宅にないので意味がない(涙).というかそんな用途ならCD-Rで十分.ちなみにKenwo●dのカーステのCDプレイヤーはRが読めないらしいので注意.
さらに前後のスピーカーをフロント=KENWOOD,リア=ALPINEに交換.自分でやったけど,以外と簡単なモンです.これで見違える(聞き違える?)ほど音がよくなりました.

ただ,AE95は設計が古いこともあり,スピーカーの直径が10cmしかない.今のクルマはたいてい16cmあるので,それだけでも低音がでるのですが,これではショボい.そこで! バイト代はたいて,KENWOODのウーハーを積みました. 「そのための」ワゴンですから.

ただ,あいにく,「全日O・音圧協会」とかではないので,「低音不足を補う」だけでよい,と判断し(っていうか予算が...),ちっちゃめのウーハーを,荷台にちょこん,と.

で,CDをかけてみると,「ぬおおおおっ!」じぇんじぇん違います.特にクラブ系の音楽(もっと限定すればTR808,909のバスドラ)の低音が心地よい.このクルマのエンジン,結構まわすとうるさいんですが,それでもちゃんと低音が聴こえる! しかもベースラインがくっきりと.これはいいです.ただ,後席の人は,ちょっとうるさいかも...

そうすると次に気になり出すのは,高音.ウーハーだけだと,さすがに低音がこもって聞こえてしまいます.そこで誰もが考えるのは,「ツイーター」をつけること.この高音専用ユニットをつければかなり改善されるはず.が,ツイーターは安くても¥8000くらい.ウーハーで金を使い果 たした貧乏学生の私は,どうしようもなくなっておりました.そこでふと立ち寄った,泉加茂の「トスOム ビバ」.ここのカー用品コーナーに,夢のような値段のツイーターが! 「FUSION」という,得体の知れないメーカーのものだが,¥1980! 
とにかく,これを買って帰りました.取り付けはもちろん自分でやるし,少なくとも純正でついてくるようなツイーターくらいの音はするだろう,と.で,つけて鳴らしてみると...

こんなにも違うものか! ちょっと高音がシャキシャキ耳障りなところはあるものの,それはそれ.値段以上の存在感です.ちゃんと目の前に音像が定位 する気持ちよさ.今まではなんか,下の方から聴こえてくるなあ,って感じだったのに.これでまた,理想の音に一歩近づいた...

ここまで来ると,あとは遮音性能をあげるために地道な努力をするしかないんだよね.

 

  地獄からの生還

 

あれは忘れもしない1997/9/24くらいだったかな(<忘れてるやんけ!).

前期のテスト期間も終わり,明日から秋休みだぜヒャッホー!(と言っていたわけではない)って感じで,家庭教師を終え,自宅へ愛車を飛ばす俺.少し雨が降っていて,いつもより少しクルマが多かった事を除けば,それはいつもと変わらないバイト帰りの状況だった.帰ったら即,バンドの練習に行かなくてはならない俺は,買ったばかりのウーハーを鳴らし,Color Clubの新譜を聴きながら家路を急いでいたわけである.

柳生あたりにさしかかったとき,ある交差点で,その悲劇は起こった.
信号,黄色.「行け!」交差点に進入する俺.そこに見たモノは...

突然対向車線から右折するシルバーのEGシビック! 
「!」

もう遅かったが,渾身の力を込めてブレーキを踏む.しかし濡れている路面 .完全にタイヤがロック.
意外なほどあっけなく,我がAE95Gはシビックのケツにその鼻ズラをつっこんでいた.

こういう時,人間って意外と落ちついていられるモノだ.すぐにエンジン(まだ生きていた!)停止.相手の無事を確認.非常三角板(っていうのか?)の設置.警察への連絡.相手の連絡先確認.
そして,警察が来るまでの間,ボーっと愛車を眺める.ボンネットが完全につぶれている.すごくくやしくなってくる.でも,もう遅い.あ,ちなみに相手のシビックは勤務明けの看護婦さんでした(爆).

警察が来て現場検証.我が愛車は完全に自走不可のため,レッカーの手配.それで,なんだかあっけなく事後処理は終了.友人に迎えに来てもらい,バンド練習に向かう.「もう,クルマがある大学生活はおくれないだろうな」と思いながら.

数週間後,保険会社からの示談結果が提示される.思ったより向こうの負担額が大きい.これは! と一縷の望み.そして,板金屋さんと交渉の結果 ,AE95G復活決定! エンジンは死んでなかったみたいだ.
そしてまた数週間後,もう1台このクルマが買えるくらいの金額をかけ,前半分が完全に新品になったAE95が戻ってきた.もうあんな事故は起こさないとココロに誓った俺.それ以来,アンゼンウンテンっすよ!

 

  アクティブ&パッシブセーフティー

 

この事故で,このクルマのブレーキの弱さがかなり明らかになった.買ったときから思っていたけど,95に乗ってる人って,みんなこう思っているのだろうか? 

あと,やっぱABSはほしいぞ,と.タイヤがロックしてしまったら,もうあとは,迫り来る障害物をただ見ているだけになってしまうもの.世の中,人間ABSなんて芸当ができるのは,どこぞのとうふ屋の息子くらいなもんでしょう(笑).それと,今回再認識したのが,シートベルトの重要性.これがなかったら,たぶんこのページはないです(寒).

で,せめてもの気休めとして,ちょうど交換時期だったブレーキパッドを強化品に交換することにした.使用したのは「TRDスポーツブレーキパッド」.安全運転,とはいっても,峠を走ったりもする(気分の時もある)ので,信頼性のあるストリート用のパッドを入れてみた.結果 は上々.ブレーキを踏んだ,初期のタッチがかなりしっかりしてきた.ただ,このクルマ,リアはドラムブレーキなんだよね...サイドターンするならともかく.

 

 

777778?

 

1998/6/30
昨日,晩ご飯を食べに友人と泉の「すき家」に向かって走っている途中,ついに距離計が77777kmを記録! っていうか,気づいたら77778だった...くやしい...

なにはともかく,ずいぶん一緒に走ってきたものです.記念に今週末にでも,いいオイルを入れてやろうかな.エレメンントも交換しなくちゃ.っつーか洗車しろって.

 

  オイル交換をする

 

1998/8/29
院試前々日,研究室に来た瞬間にちょうど80000km達成.よりによってこんな時期に...

ところで最近オイルを入れ替えました.ついにあこがれのelf.スポルティTXIを入れてみました.やはり値段と耐久性のバランスからも,部分合成油がイチバン.
「安いのでもマメに交換すれば十分」といわれているエンジンオイルですが,友人たちの話を聞いてもやはり,いいオイルに交換することは,かなりエンジンのレスポンスを向上させるようです.かく言う私も,以前トヨタの純正オイルからBPのVervis Plusに変えた時に,あまりのエンジンのスムーズな回りの良さに,「これが同じエンジン!?」と驚いた記憶があります.

そんなこんなで今回は,フランス人としては(<バカ)当然のelf.ルノーのカップカーとかを見ると大抵,elfのステッカー貼ってあるもんね.今回は安めに(というかこのクルマにそんなにいいオイルは無意味),スポルティTXIを入れました.ま,この前のBPと値段的にあまり変わらないこともあってか,劇的な変化はなかったものの,あいかわらず調子よくブン回ってくれます.ただ,季節をみこんで,この前(15W-40)よりやわらかいの(10W-30)を入れたのに,燃費が悪化(リッター8)したのはどーゆーこと?

 

  HYDROTECT FILMの威力

 

雨の日にどうにも嫌なのが,サイドミラーについた水滴.高級車なら熱線が入ってたり,電磁波を照射(?)したりして雨滴をはじいてくれるのですが,もちろん我が愛車にはそんな機能はあるはずもなし. 先日,雨の夜の車庫入れで,あまりの視界の悪さで放置原付にぶつけてしまい,これはなんとかしないと,と考えていました.

そんな時話題になったのが,TOTOの新製品,「HYDROTECT FILM」.TOTOと言えばジェフ・ポーカロじゃなくて陶磁器ですが(寒),この会社が何を思ったか,自動車用品を出したらしいのです.しかもこのフィルム,イオンやら分子やらの働きでフィルム表面 に「超親水性皮膜」を作り,水を弾くのではなく,水を平滑にならす,というものらしい.値段も安かったので(イエローハットで600円くらい),だまされたと思って買って貼ってみました.貼り方はウインドウフィルムとかと同じ要領.

で,しばらく晴天の日が続き(太陽光をしばらくあてないと反応が起こらないらしい),ついに念願の(?)雨.クルマに乗り込んでみると...すばらしい.フィルムを貼った部分だけ,水滴が一滴もない!これはメッケもんでした.

ただこのフィルム,有効期限が3ヶ月らしい.あと,重大な欠点.サイドのガラスに,はっ水処理をしないと,せっかくミラーには水滴がないのに,ガラス上の水滴によってミラー自体がよく見えない....

 

  延命工事開始!

 

我がAE95Gの車検を7月に迎えるにあたって,次なる愛車を探すか,または延命して乗り続けるか,非常に迷っていたわけで.
そんで次に買う車なんぞ探してみたりして,自分の中ではOPEL ASTRA GSi16Vあたりがいいかな,と考えていた所に突如,スポンサーの都合上(笑),あっさりと「直して乗り続けろ」との命令が.不況だし(苦笑).
まあそれはそれでしかたないので,我がAE95Gの延命工事を行なうことになった.

まず1番ヤバいポイントは前のショック.もうすっかり抜けている.しかも左前ショックの上部にあるハイトコントロール用のオイルの入口(だと思う)からオイルがもれている.よくわからんがとにかく危険な状態.これは早めに換えないと.
次にブレーキ周り.フロントのパッドはこの前換えたからまだしも,リアもそろそろ換え時.また,フロントのキャリパーのオーバーホールもそろそろ必要.これは車検の時にでも.
そしてミッション.まだまだいけるとは思われるが最近クラッチがちょっと滑べりぎみ.また,1,2速の入りが異常に悪い.シンクロか? これもできれば車検で.さらにできれば,ショートストロークのシフトに変えたい.
そしてエンジン.常に高回転域を使ってるだけあって(笑)回りはめちゃめちゃ良いが,やっぱりパワー不足.ここは一つ,エンジン内部のフリクションを減らして長生きさせる意味でも「マイクロロン」投入か.あとエアクリを高効率のものに,さらにプラグコードを低損失のものに,さらにできればプラグ自体も換えたい.これらは自分の手でできるのですぐにでも.
そしてタイヤ.買った時から履いていたオートバックスタイヤは完全に寿命.買い替えるなら,ここはアルミとあわせて憧れのミシュランを履かせたいところ.

というわけで,卒論も終わったことだし,ついに作戦実行.
作戦第一段.
まずは一番目立つところ=タイヤから.予算はアルミ代も含めて6万.一流ブランドのアルミなんて買おうものなら2枚で使い切ってしまう.スピードラインなんぞは夢のまた夢.
しかし,安売り店で買える1枚7000円くらいのショボアルミはダサいので履きたくないし.
ということで,目指すは「純正アルミの中古」.同じトヨタ車で,車格も同じであるレビン,トレノの純正アルミが狙い目.
で,1日かけて中古屋巡り.2軒目で早くもAE101純正の14インチ4枚16000円を発見.マッチングしてみるとドンピシャ.即買いでしょう.しかもミシュランGLXの9分山が4本24000円.タイヤはさすがに新品で買おうと思ってたけど,状態がかなりよかったのでこれもゲット.新品で買うとミシュランは1本1万以上するから,かなり助かった.

で,組んでバランス取りをしていざカリブ君に履かせてみると...
「か,かっこよすぎる〜.」
純正に比べると1インチ上げてるから微妙に車高が上がってるけど,それがまた力強くてよろしい.レガシイとランカスターの違いとも言うべきか.
いざ走らせてみると,さすがミシュラン,サイドウォールの剛性がしっかりしてる.ノイズもそれほど大きくなく,ちょっとゴツゴツするのを除けば乗り心地はかなりいい.ハンドリングも,タイヤ幅が太くなったことから,多少重くなったが,今までが軽すぎたのでいい感じ.まあ,太くなった分,轍にハンドルをとられるのはしかたないな.
ただ,タイヤをしっかりしたものに換えたら,アライメントの狂いがモロに感じられるようになった.むちゃくちゃ直進しない.こりゃ早めに四輪アライメント調整かけないとタイヤが偏摩耗しちまうな.いや,それならアライメント調整する前にショック変えないと...

まだまだ延命工事は始まったばかり.


純正だけあって(AE101用だが)バツグンのフィット感.

 

  88888!

 

1999/4/15
ついに距離計が88888kmを記録.しかも偶然にも(マジで)トリップメーターも88.8kmというすばらしい並びとなった.
ついでに(?),スモールランプが1個切れてたので,自分で交換することに.「2倍の明るさ」という電球に交換しようと思って,最近名取に新しくオープンしたカー用品店に行ってみたところ,「白い輝き」という,つまり色温度が高いホワイトバルブが売っていて,急きょ,それを購入.で,ホワイトバルブの色を体験してみたくて,オレンジに塗ってあったウインカーレンズ(スモールライトと共用している)をクリアに戻す.夜になってつけてみると...
白い.最近はやりのHIDのバルブみたいな色である.


全部8です.これを撮るためにわざわざ,路側帯に車を寄せてる俺って...

 

  延命工事っていうかライトチューニング?

 

1999/7/15
さてAE95G,「まだまだ乗るための延命工事」として,いろいろなパーツを交換して いくことに決定し,まずはタイヤ&アルミ交換したわけで(↑).
で,次にまずやらなければならなかったのが上でも書いてたショック.抜けきってフニャフニャ.というわけで,どうせ交換するならスポーツショックをおごりたい,と思い,新品純正ショックとTRDの95用ショックを見積もってもらう. 見積もりを見てびっくり.純正だと工賃込みで7万弱.TRDだと約11万... ちょっとこれはつらい. 財政難ゆえ,「純正でも新品ならシャッキリした乗り心地が楽しめるだろう」と,純正ショックを発注.ハイトコントロール付き,ということで,純正ショックの値段のくせに一般 車の社外品ほど値が張るのは困ったもの.
しかも今回はおまけ付き.ショック交換時,ハイトコントロール用油圧シリンダの故障が判明.このシリンダだけでまた出費が1.8万プラス...痛たたた.
それにしてもこの車高調システム,シトロエンのハイドロじゃねーんだからトラブるなよな.いや,普段めったに使わない機能だけに,ある意味ハイドロよりタチ悪いかも.

で,作業完了の連絡.ディーラーに取りに行き,仕上がってきた95のシートに座る. 座った瞬間...「うへぇ」
なんなのだ!この尻のしっとりした感覚は!今までは,乗り込んだ反動で車体が上下 に単振動すると,ショックがそれをなかなか収束させてくれなかったのだが,今回は違う.乗った瞬間にゆれが収まる快適さ!気を取り直して運転してみると,足の動きが全然違う.歩道を乗り越え車道に出る瞬間,タイヤとサスとショックが連動して振動をいなしているという実感!すばらしい!まあ,ボディ自体がゆるんでるから完全にショックを吸収してるとは言いがたいけど,今までと比べたら乗り心地は雲泥の差.純正だからかなり柔らか目の足なんだけど,そんなに攻め込まないかぎり破綻しないし,乗り心地はいいので満足.

で,次.ブレーキ.さんざん効かない効かないと騒いできた95のブレーキ,そろそろ年貢の納め時,というわけでフロントキャリパーオーバーホール&フルード交換.工賃込み約10000円也.
しかし...あんまし変わらない...やっぱこの程度なのか,この車のブレーキは. ..こうなりゃマスターシリンダー交換してホースをステンメッシュにしてみようか. あ,あとキャリパーをブレンボにしてディスクを大径化って...悪ノリじゃん.

今度はエンジンのリフレッシュ. とりあえずジェームス自慢のBUILSTEINのエンジンフラッシングシステムで,エンジン内のカーボンやスラッジを完全に取り除くことに.黄色と青のビルシュタインのフラッシングマシーンがエンジンルームに横付けされ,透析を受けるみたいに,一定温度に暖められたフラッシングフルードが脈動的にエンジンに入り,汚れて出てくる.こりゃあきれいになりそうだ.で,20分くらいで作業は終了.ビルシュタインのショック入れてなくても,これ使ってフラッシングしたから,ビルシュタインのエンブレム貼れるかな?
そして新品のオイル(elf SPORTI TXI 10W-30),オイルフィルターを交換し,いざ試乗....エンジン,よく回ってる気はする.けど,なんか回ってもパワーがついてこない.
ふと考える.そうか,そもそも実用エンジンの4A-FEだから,4000以上は回しても意味ないのか.今までは回り方自体がモッサリしてたから,それに応じてパワーもついてくるような気になっていたけど,シュンシュン回るようになったら,よりエンジンの個性が際立ってきた,ってことなのね.と勝手に納得.

そうなりゃ今度はパワーアップさせるしかないでしょ.
で,プラグ&プラグコード,エアフィルターの交換.
プラグはノーマル新品,プラグコードは奮発してウルトラのシリコンパワープラグコード.15000円也.で,エアフィルターはFETの高効率タイプのものへ.3000円也.
まず最初にエアフィルターだけを交換.試乗してみると...高回転まで文句言わず回ります.低いギアで一気に上まで回すとき,エンジンが辛そうじゃなくなった.ただ,さっき言ったように,高回転でのパワーはまるでなし.
次にプラグとプラグコード交換.4A-FEは素人でもこれらの交換が楽で助かります.
で,試乗.これは変わった.やっぱりウルトラの力でしょう. テンロクエンジンだと数馬力アップ,とカタログに書いてあったけど,これはウソじゃない気がする.トルクが全体的に太くなってる感じ,とでもいうか.
これはいいモノだ(マ・クベ風).


黄色のプラグコードで一気にやる気アップのエンジンルーム

吸気,点火系をいじったら今度は排気系も...いいなあ.フジツボで95用のマフラー出てるらしいし...でも金がない.

そしてラスト.一番大物.クラッチディスク&カバー,レリーズベアリングを交換.
これはさすがに素人じゃ無理なので車検時にディーラーに頼むことに. ディーラーのメカの方曰く,この車,4駆でも初期のモデルなので,めちゃめちゃ整備性が悪いそうな.で,ミッション降ろすのに,リアを駆動するドライブシャフトとか,フロントのサス回りとか,全バラしなきゃならないそうで...夜11時くらいに「まだ終わらないので納期の明日には間に合わなそうです」と電話が来た時ゃ驚いた.お疲れ様です.
そんなこんなで作業が終了し,試乗.座って,クラッチ踏んで...クラッチ軽い!驚くほど軽い! で,シフトレバーを...これも軽いぞっ!スコッと入る.クラッチ板の馴らしが終わるまでは高回転でつながないようにしたものの,つながり方がかなりギクシャク.今までいかにクラッチ板(っていうかシンクロか)の摩擦に頼って運転していたかがよくわかる.9万km頑張ったクラッチ板さん,ご苦労様.馴らしが終わった今は絶好調.まさに新車のミッションって感じ.
直接手で触れる部分ってのもあるけれど,今回の一連の作業の中でもっとも変化がよくわかった作業だった.ま,金も食ってるしね...工賃込み70000円也.
大物ついでに,10万kmの前にタイミングベルトでしょう,というわけでタイミングベルトも交換.工賃込み20000円也.
ちなみにクラッチ交換で前輪回りを全バラした時,メカニックの方がトーインの調整を忘れていたらしく,いきなり直進しないクルマになってしまった.すぐに直したけどね.

ここまでやってきたAE95Gのリフレッシュ(っていうかもはやライトチューニング?), 最後の仕上げは定評ある,エンジンのマイクロロン処理
いちおうマイクロロンは購入した(10000円也)のだが,オイル交換(↑)してしばらく走ってしまったし,添加したらすぐにある程度走行しなければならないので,次のオイル交換を早めにして,夏に実家に帰る時にでも添加しようかと考えてます.

 

  Microlonの力

 

ついに投入してみました.魔法のケミカル,「マイクロロン」
友人がゴルフ2に入れた時も確実に効果があったと聞いていたし,250ccバイクの友人も「入れたらマジ感動っすよ!」と言っていたので,まずは期待に胸をふくらませオイル&エレメント交換.そしてエンジンを回したまま,オイル点検口からマイクロロン投入.さらにインジェクションの洗浄のためフューエルタンクにも投入.
このマイクロロン,具体的にはエンジン内のスラッジなどを完全に落す強力な洗浄効果 と,さらにエンジン内金属表面に皮膜を作り,シリンダとピストンの摩擦係数を大幅に小さくする,というもの.フリクションが大幅に減ることにより,冷却性能の向上(摩擦熱が少なくなるわけだし),燃費の向上,エンジン騒音の静粛化,さらにパワーアップがはかれる,という,古いエンジンのリフレッシュにはこれしかないでしょ的なケミカルなのである.しかもフランス海軍(確か)も正式採用,というお墨付き.国内ではヤナセと一部のチューナーでしか販売を許可していないという高慢さもまたよし.


で,こいつをエンジンに投入直後,すぐ定常走行しなくてはならないのだが,今回は実家から帰る直前にドーピングしたということもあり,仙台まで帰ってくる間に存分に慣らしを行なうことができた.
まずしばらくタラタラと流し.それが終わったら3速3000回転キープ,4000回転キープ,さらに2速5000回転キープ,さらに1速6000回転キープ,と各回転数で一定時間の定常走行.最後までやるまでに,早くも効果 を体感.
まず,エンジン騒音が少なくなった(感じ).さらに,アクセルに対する回転のピックアップが鋭くなってる.そして一番の驚きは,このエンジンのトルクの山を初体験したということ.4000ちょい前で一番トルクが出てきて,そこからトルクカーブが落ちるという感覚がはっきりわかった.なによりシュンシュン回るんですよエンジンが.エアクリ,プラグコード交換がこれによってさらに生きた,という感じ.
パワーは相変わらずないけれど,とにかくブン回すのが楽しいエンジンになって楽しすぎ. ただ,その分以前より高回転を多用するようになったので,燃費は今までより悪化しています(^ ^;;;

 

  AE95Gの冬支度

 

仙台はそれほど雪国ではないのだけれど,やっぱり冬になるとスタッドレスは必需品.頻繁にボードに行く私としてはやはりスタッドレスもこだわりを持って選びたいもの.で,選んだのは韓国製のSKIDLESS TIREであるSNOW DANCER TZ.韓国製とあなどるなかれ,最近はだいぶ技術も進んでます.で,このタイヤ,何が売りかというと,普通 のスタッドレスではない,ということ.スキッドレス,ですから.クルミの殻を入れてみたり,溝を深くしてゴムを柔らかくしてみたりしてる国産のスタッドレスと違う概念でタイヤを作ってます.凍結路でタイヤが滑べるのは,タイヤに押されて融けた微量 の水が,雪とタイヤの間の摩擦係数を低くしてしまうのが原因.それならば,その水をしっかり排水してしまえれば滑べることはない.という論理に基づき,タイヤの表面 に樹脂性のブラシを埋め込んでいるわけです.そのブラシ,普段はタイヤからでっぱらない状態にあるんだけど,重量 がかかってゴムが潰されると,タイヤ表面から出てくる.そんで路面の水分を吸いとり排出するという原理.見た目は,昔のスパイクタイヤみたいな感じ.ブラシがたくさんん付いてるので走行時のタイヤノイズはちょっと大きめです.
さて,ではこのタイヤ,どのくらい効くかというと,この車に装着して以来,様々な路面 状況の豪雪地帯を走る機会があったけど,全く心配なく走れた,という体験が全てを物語っています(かなり主観的).ただ1度,どうしようもなくなったのは完全なブラックアイスの上に4輪が載ってしまった時くらいかな.
サイズは175/70R13.かなり細いけど,雪道でいかに「噛むか」ということを考えるなら,WRCのモンテカルロとかを見てれば,細くて接地面 積が小さい方が圧力は大きい>噛む,という理論の実践だということがわかるでしょう.ただ細くてゴムは柔らかいので,ドライだと剛性感がないのは,いたしかたない所.
ということで,冬になるとこのタイヤを履き,キャリアにボードを積んで,いそいそとスキー場に出かけて行くわけです.ちなみにアルミではなくて鉄チンホイールなのは,チェーンを付けるとアルミに傷がついてしまうから.一応こだわりとして,ボディツートンの下半分の色と統一してます(結果 論).


AE95G冬仕様の姿.ちなみに車高調はHighの状態.


同じく後ろ姿.最近テールとバックランプをハーフスモークにした.



  さようならAE95G

 

出合いがあれば別れもあるのが人の世の常.というわけではないけれど,永年連れ添ったAE95Gとの別れの時がやってきてしまいました.就職に伴う上京>会社の寮へ入寮,しかし寮の駐車場は空きナシ,そしてカリブの車検は7月.という要因が重なり,泣く泣く手放すことに決心.
もしもらい手がいれば,次のオーナーになっていただきたかったんだけど,なかなか見つからず,「こりゃ廃車かな」と考えながらも自分の手でこいつに引導を渡してしまうのも辛いし,という所で突如名乗りをあげてくれたのが,意外にも実家の近所に住む幼馴染み.キャリアはつけなかったものの(親父の車へ移植),オーディオはフル装備状態でタダでもらわれていきました.これからも元気で暮らせよ...
1996年9月に買った時点で45000km.そして2001年3月の時点で118000km.よくもまぁがんばってくれました.時間だけがあった学生時代,どこに行くにも忠実なアシとして,時にはゆっくり,時にはすっ飛ばし,一緒に生きてきたAE95G,事故で前半分が新車になっても,晩年はブレーキパッドもなくなり,マフラーが腐って穴があいても,けなげに働いてくれたAE95G.足を替えたりタイヤを替えたり,マイクロロンを入れたりプラグコートを替えたり,クルマいじりの楽しさを教えてくれたAE95G.そしてどんなヘナチョコな車でもMTなら運転が楽しいという事実,また一方でMTの難しさをも教えてくれたAE95G.また最初から最後まで「走らない,止まらない,曲がらないという三重苦.あとはテクニックと根性でカバー」というイカした車であったAE95G.女じゃないけれど,人生最初のクルマってどんなにヘチョい車でもやっぱ忘れられないものになるんでしょうね.ある意味「刷り込み」だし.次に乗る車は何にのってもすばらしく感じるんだろうな(苦笑)...
とにかくAE95G,今までありがとう,と心から言いたい気分.そして気持は次期FXへと...

 

 

 

 


全国のカリブファンが集うサイトはこちら