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【休止線】安比奈残照【砂利輸送】 2013/01/17

Posted by むき in : Fieldwork, Ruin , trackback

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ふと思い立ち、西武安比奈線に行って来ました。
西武にそんな路線あった?と思うのもムリはなく、1967年に休止となった貨物線です。
でも、西武さん的に何か再利用する目的があるのか、「廃止」ではなく「休止」扱いなんですよね。
なので、施設が撤去されることなく、45年もの歳月が流れていると(新宿線の車庫を作る計画があるとかないとか)。
メジャーなところでは、NHK朝の連ドラ(多部未華子主演のやつ)でも使われたそうです。

この路線を知ったのは、某鉄道雑誌の専用線&廃線フェチなコーナー。当時は中学生だったかな。
厨房ながら、地元のセメント輸送専用線の廃線跡なんかをフィールドワークする廃線鉄wだったこともあり、そのコーナーにどっぷり浸かってしまったんですね。
で、確かその連載直後に紹介されていたのがこの安比奈線。
その後、様々な廃線本や写真集に載ってるのを見て、いつか行ってみたいなぁ、と。
・・・ということで、それから20数年の時を経て、ようやく初訪問と相成ったわけです。

西武新宿線、南大塚駅近くにクルマを停め、フィールドワークスタート。
昔だったら紙地図を持って歩くのでしょうが、今は文明の利器、iPhoneがあるので廃線跡歩きは超ラクチン。MAPアプリで地図+航空写真を表示させつつ確認すれば、ほぼ確実にトレースできます。

南大塚駅を出て国道16号までは、線路はフェンスに囲まれ中に入ることはできません。
ただ、マンションの間や駐車場から線路を除くことは十分可能。
レールはもちろん、架線柱も残っています。

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国道16号を踏切で横断していた安比奈線、踏切の遮断機の土台だけが残っています。

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走行車線のレールはアスファルトで埋められてますが、歩道にはしっかり輝くレールが。

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16号を越えたあたりから、線路は生活道路に。
立入禁止の標識はあるものの、地元の方が普通に使ってますね。
枕木はほぼなくなり、レールのみが残ってる感じ。

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しばし進むと、入間川による侵食でできたと思われる河岸段丘でガクンと地面が下がります。
線路は築堤で高さを稼ぎつつ、川に向かってなだらかに降りていきます。
大きなガーター橋もあり、こうやってみると、いつ列車がやってきてもおかしくない風景。

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ここからは結構細い川を渡るガーターが何個も登場しますが、枕木はほとんどないか、あっても腐ってグズグズ。

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こういった風景が未だ存在することは奇跡だな。

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田んぼの中の長閑な風景をまっすぐ走ってきた線路は、森の中へ。
安比奈といえばココ!と言ってもいい、素晴らしい雰囲気。

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ここも一応立入禁止と書いてありますが、地元の方が犬の散歩をしたりしてます。
一応、木々のトンネルを迂回して反対側から見るとこんな感じ。

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DAISHI DANCEのジャケ写に使われた丸田祥三さんの写真はコチラ側から撮ったものですね。
ただ、撮ったのはだいぶ昔のものらしく、今は植生の繁り具合が全然違います。

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さらに道路を渡ると、レールは残っているものの、整備された遊歩道的な雰囲気に。
ここで初めて歩いて渡れる橋梁が登場。滑り止めのゴムシートが敷かれています。

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ここから線路は緩いカーブを描いて終点安比奈駅へ向かいます。
枕木は無いけど、木の根っこがいい感じに枕木状にw

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なぜかわからないけどここでKissDの挙動がおかしくなり、設定をどういじってもドオーバーでトイカメみたいな描写にw
「えぇい!たかがメインカメラをやられただけだ!」と、サブカメラとして持っていたGR-Dも併用しつつ進みます。
#この時点でかなりバッテリがヘタってたので、電圧が下がって挙動がおかしくなった可能性が高いです。(容量残り1目盛のバッテリ2個をポケットで保温しつつ交互に使ってた)。

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途中、八瀬大橋のコンクリによって線路は一度寸断。
しかし、橋をくぐって向こう側に行くと、また線路が復活します。

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この辺り、モトクロスバイクの練習場になっているらしく、すごい砂煙!
線路の上は駐輪場状態w

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砂煙を浴びつつさらに奥へ。

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お、ポイントが見えてきました。ここから安比奈駅ですね。
線路はここで途切れ(というか茂みがすごくて入れない)、あとは架線柱のみが線路の存在を伝えてくれます。

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ポイントを過ぎ、茂み横のホームレスの家wを過ぎたあたりで視界が開け、長いビームを持った幅広の架線柱が。ここがヤードだったところですね。

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この辺り、重機で掘り返した凸凹を、(たぶん勝手に)モトクロスが走り回っているので、周囲に注意しながら歩く必要があります。

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某雑誌の線路配置図によれば、電化されたサブロク(1067mm軌間)のヤードの隣に、砂利を集めるニブロク(軌間762mm)ナローの線路が伸び、砂利を積み下ろすホッパーがあったようです。
これがホッパーの跡かな?

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その先、架線柱はまた一本に戻り、さらにしばらく奥まで続きます。機回し線ですね。

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ここがラスト。
なんだか、傾いた架線柱が十字架のように見えました。

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ここで折り返し、同じ道(線路)をゆっくり戻って南大塚へ。
往復で約6km強のフィールドワーク、のんびり歩いても3時間程度で回れますね。

こんな感じで、久々に廃線鉄(休線鉄)を満喫。
21世紀のこの時代、新宿から電車で1時間の立地に、こんなのが堂々と残ってるのは奇跡としかいいようがないですね。
廃墟・廃線系でよくあるリアルな危険性(自然環境、老朽施設、DQN、ホームレス、心霊等)もないし、ちょっとした散歩気分で気軽に歩ける、廃線鉄ビギナーにもオススメの場所だと思います。
春の新緑の時期とかに訪れてみてもいいかも。

この日撮った他の写真はこちらで公開しています。

【余談】
南大塚駅付近は団地好きクラスタ的にもなかなか興味深い場所。
駅前にあるコレ、かなりカッコいいですよね。

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こういったクラシックタイプもあり、見ていて飽きません。

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