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週末,鎌倉の県立美術館に行ってきました. 2001/09/04

Posted by むき in : Art , trackback

前からずっと気になっていた,バックミンスター・フラー展.
どんな人だか全く知らなかったんだけど,ふと見た告知ポスターの写真を見て一目惚れ.
そこには1台のクルマが写っていたんだけど,それが全く持って「70年代チック宇宙船」
なわけで.
あのシトロエンDSも,パリサロンで発表された時「未来から来たクルマ」と評されたし,
確かにそれは今もってそう思えるんだけど,これはその比ではない.

ということで,他に何を展示してあるかもろくに調べず,展示最終日も近くなってきたので
行ってみることに.

で,思っていたよりはるかに濃い展示内容にビツクリ.
建築家でもあり,デザイナーでもあり,同時に物理学者(かな?)でもあるという,
すごい引き出しの多さ.
建築に関しても,地面に4本の柱を立てて...という一般的概念から全くかけ離れた,
重力を逆に利用して建物を吊るす,という設計手法.
しかもエアサーキュレーションとか暴風対策なんかもぬかりはないし,なにより何枚もの
スケッチが,まだできてもいない「建物の室内から外を見た様子」とか!すごい想像力.
そして噂の「ダイマティックカー」.
前輪2輪が駆動し,後輪は1輪で舵,という,車という固定観念をぶちこわしてくれる
ステキな設計.
さらに元祖ユニットバスとでも言うべき風呂とトイレを一体整形したユニットとか.
また,だんだん幾何学や物理学,力学の方向へ走りはじめるきっかけとなった,
地球のダイマティック図法による地図.そこから発展していった,球の細密立体モデル.
...うーん他にもいろいろあったんだけど話しきれないや.
というか,「すげーっ!」んだけどうまく説明できんのよね...
原文と数学記号の解説が多いので,かなり頭酷使.

とにかく感じたのは,この人は「頭の中で立体をもてあそぶのが本当に好きだったんだろう」
ということ.立体をイメージできる人は普通にいるけど,それを頭の中で動かしたり
変型させたりすることが自由自在にできる人はそういないんじゃないかな.
なんてことを考えてみたり.

無駄を排し機能性を突き詰める,ってのはおそらくテクノロジーの一つの目標だと思う
んだけど,この人は本当にそういうことを考えるのが好きだったんだろうな,と思う.
隙間があったら埋めたくなる,というような感じかな(京極夏彦「魍魎の匣」ネタ).
機能性を突き詰めるあまりの(当時にしてみりゃ)「常識的でなくって何が悪い」
という意識が,今でもこれらの作品(製品)が新しく,美しく感じられる原因なのかな.

12月から東京でもやるらしいので,上のどれか一つにでも興味を持ったら,
とにかく行ってみるべきでしょう.

次は都美の「イームズ展」見に行かなくちゃ.

さて,いつのまにか終わってましたフィンランドラリー
バーンズ,久々の表彰台です.よかったよかった.

駐車場って敷金かかるのね...イナカじゃ考えられん.礼金もかよ!
そして早くも苦しい経済状況.

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