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ALPINEナビ事情(ウンチク注意) 2005/05/20

Posted by むき in : Peugeot206 , trackback

ウチの地元企業(研究所がある)だからってわけでもないですが、俺が大贔屓なALPINEというメーカー。
車に乗ってて、かつカーオーディオやナビに興味のある人じゃないと知らないかもしれないんだけど、
誤解を恐れず言えば、「ハイエンドカーオーディオ&ハイエンドカーナビ」のメーカーです。

オートバックスやイエローハットとかに行ってオーディオ売り場を覗けば、
まず目に付くのは、SonyやらPioneer(Carrozzeria)やらPanasonicやらの大手家電メーカー。
そこに並び、絶大なオーラを放っている高級ブランド、それがALPINE!(ちょっと持ち上げすぎ)。
基本的にガシガシ値引きしてくる他社製品に対し、ALPINEはその値引き幅が狭いことでも有名。
しかしその分、消費者に媚びず、目的の本質をついた製品を本気(と書いてマジと読む)で作ってくるのがALPINE。
オーディオしかり、カーナビしかり。

で、そのカーナビの話でもしてみようかと。
そういえば、ウチの206に付けてるナビ選びの話ってしてなかったなぁ、と思ってね。
ちょうど待望の新製品も出たことだしね。
長くなりそうなので構成書いとくと、

【Agenda】
・なんでカーナビが必要なの?
・ナビ男くんというショップ
・ALPINEナビのウリ
・王者ALPINEが帰ってきた!
という流れで。

つかこんなん会社で書くなよな>俺

【なんでカーナビが必要なの?】

俺は今まで「ナビなどいらん!地図とアタマがあれば十分」派だったんですよ。
地図大好きっ子だし、方向感覚には自信があるし、道を覚えるの得意だし、直感的抜け道で外れることはあまりないし。
何度か通った道なら、曜日と時間の条件さえ入れれば、脳内小容量データベースから最善ルートを演算し、さらに少しの「希望度」と多めの「冒険度」を組み合わせたルートを瞬時に引き出せる…のが自慢でした。

しかし、社会人になったある日、友人がクルマにナビを付けて、それに乗せてもらったんですよ。
そこでカルチャーショック。

・道案内してくれるっていうよりむしろ、地図を常に表示してくれてるのがすげぇ。
・しかも自分の位置に合わせて地図が動いてくれるのがすげぇ。
・紙地図だとページをめくったり縮尺を変えたりするのがめんどいけど、ナビなら一瞬。
・これから向かう先の渋滞情報が手に入る!

そう、ルート案内っていう利点じゃなくて、常に地図が見れて、確実な未来が読めるっていう所に感動したわけですよ。

自分でもクルマを買って都内を走り回るようになると、さらにナビ欲しさが倍増。
で、もちろんそれなりにお値段張るものなので、十二分に事前調査。
いざ本気で探すとなると、「地図が表示されればなんでもいいや」ってわけでもなく、だんだんと欲張りになってくるわけですね。

条件としては、
・予算15万前後
・アニメみたいな3Dで町並み表示!とか、MP3が聞けるだとか、DVDが見れるとか、余分な機能は別にいらない。
・バカナビはいらない。
・渋滞回避機能は絶対!

【ナビ男くんというショップ】

そんな中、Webで調べてて行き着いたのがこのショップ
ここの記事を読んで感動!
カーナビというものに対し、ここまで突っ込んだ検証&批評をしているサイトは他にない(しかも提灯記事は一切ない←たぶん)。
ヲタにはたまらないこのマニアック度に惚れ込み、このお店で購入&取り付けをお願いしようと決意するまでそう時間はかからなかったわけで。
しかもこの店、出張取り付け無料!工賃も無料!という太っ腹なのに、ナビがかなり安い!
確かに価格.comで最安値の通販業者で買って、自分で付ける方が安いのは確かだけど、
プロに取り付けてもらうと見た目が全く違う、ってのは悔しいけど事実だし。

で、白羽の矢が立ったのはALPINE NV7-N099SS(リンク先はナビ男くんのマニアックレビュー)。

「ナビはルートの質でっせ」という店長さんのお言葉に共感し、
とにかくナビとしての基本性能が高い製品を探すと、自ずとALPINEに行き着くわけですよ。
下馬評を聞いても、ALIPNE=マニア向け、という評価が多い。
素人にはお薦めできないナビなわけですね(どこがマニアックかは後述)。

当時(2003年)、もうこの型は既にディスコンになってて在庫限り、そんで後継機も出てない状態。
なんで後継機が出なかったのか?というと、上のレポートでも書かれていたけど、「基本的にハイエンド志向のアルパインが、機能面で妥協せず作ったナビをボーナスプライスで出したんだけど、採算取れなくなった」という理由がなんとなく納得できますね。

ALPINEナビがこの値段で買えるというのもこれが最後、という売り文句に乗っかり、Buy Now!
#メールで値引き交渉したら、10000円以下の端数は切り捨ててくれました。

こんな感じで、ギリギリでラストの在庫を掴み、いざナビ男くんのピットへ。
このショップ、基本的に自宅出張&取り付け無料なんだけど、俺の場合特別仕様にしてもらうためピット(@羽田)へ入庫。

特別仕様とは、
・純正のモニタ取り付け金具は「アヒルの水かき」みたいでカッコ悪いので、ダッシュねじ込み式のナビ男くんオリジナルスタンドで施工してもらう
・モニタとは別に、DVDディスクが入る本体ユニットがあるんだけど、これをグローブボックス内に配置してもらう

えらいキレイなピットで、二人のメカニックさんがキビキビと作業するのを見学。
施工中は客はチャリンコ借りて周辺で遊ぶこともできるし、電車でどっかに行っててもいいんだけど、プロの作業がどんなもんか見てみたかったので、ずーっと隣で作業見てました(あと、邪魔にならないようにヘッドライトのバルブ交換とかもやってた)。

いやー、プロの作業は美しいです。どこをとっても無駄のない動き。
素早く、しかし確実に作業は進められ、3時間くらいで施工完了。

ちなみにここ、AUDI、アルファとかの輸入車のお客さんも多かったです。

そんなこんなで取り付け完了。ナビ男くんGJ!
さて、ALPINEナビの真価はいかに?

【ALPINEナビのウリ】

ALPINEナビを使って思うのは、自ら「時短ナビ」と言ってるだけあり、とにかく一刻も早く目的地へ到達しよう、とナビが常に全力で働いていること。

例えば、他メーカーのナビと違い、ALPINEはデフォルトで「VICSフル対応」。
VICSというのは、路上ビーコン、FM電波等で、現在の道路状況(どこらへんがどれだけ渋滞してるか)をリアルタイムで伝えてくれるもの。
ALPINEのナビは、ここで得た渋滞情報&独自抜け道データベースを元に、常に空いている道を探し続けるんです。
このアルゴリズムが数分に1回走るので、刻々と変わる渋滞状況を元に、バシバシリルートがかかります(アクティブルートサーチ機能)。
「ポーン、ルート上、xxkm先、渋滞です」
「ポーン、新しいルートで案内します」
って感じ。
これが素晴らしいと思うかウザイと思うかは人それぞれ。

・どうせ同じ時間クルマに乗ってるんだったら、多少距離が長くても、止まってるより走ってた方がいいと思ってる人
・メインルートじゃない道(時にはかなり細い一方通行の路地)にがんがん入っていくのが怖くない、むしろ楽しいと思える人

にはたまらんと思いますね。
一方で、多少混んでても太い道を行きたいとか、何度も細い路地に入って気を使うのはイヤ、という人には全く合わないと思います。

また、このアクティブルートサーチ、先に渋滞があると何がなんでも避けようとするあまり「こっち通ったら明らかに遠回りすぎ!」という道を案内することもしばしば。
なので、ある程度地理を知ってて、「おいおいそりゃねぇだろ!」とナビにツッコミを入れられる人じゃないと振り回されるかも。

ところで、カーナビに入っている地図っていうのは、住宅地図ベースのものだと、かなり細かい路地のデータも入ってます。
なのになぜ、いつも使っているあの路地を使ってルーティングしてくれないんだろう?と思ったことはないでしょうか(いきなり質問調)。
どうやらカーナビ業界には、「幅xxメートル以下の路地はルートに使わない」という自主規制があるみたい。
そりゃ、近所の子供がキャッチボールしてるような細い生活道路を、ナビに頼って他所モンがたくさん突っ込んできたら危ないもんね。

しかしALPINE、その自主規制にギリギリまで挑戦しちゃってるのです。
「生活道路はルーティング対象にしない。しかし入っちゃったモノは仕方ない」というポリシ。
例えば、ナビが指す幹線ルートから、幅5mくらいの細い路地に向かってハンドルを切ってもらえばわかります。
細い路地に入った瞬間…
キター!モロ生活道路を使ったルートが点線で拡大表示されます。
この機能、「もうこの渋滞避けようないッスよ〜」というナビに対して渇を入れるスペシャル機能なわけですね。スイッチはあなたのハンドル操作、と。

そんなこんなで、ALPINEのナビは、とにかく目的地へ早く着くことを目的にカリカリチューンされたナビなわけです。
職業ドライバーの愛用者が多いってのも頷けます。
で、そんなナビを使ってアナタ楽しいの?という質問に対しては、
めちゃめちゃ楽しいです
と答えておきましょう。
別に1分早くついたからって得するわけじゃないけど、ナビという機械と情報、そして自分のアタマと腕を使って都心をスイスイと走り抜けるのは、単純に気持ちいい。

ナビ男くんの言葉を借りれば、都心だったら、ポルシェよりフェラーリより、アルパインが速いんです!

あ、もちろんアクティブルートサーチをOffにすれば、マターリと茶飲みドライブもできるけどね。

【王者ALPINEが帰ってきた!】

このように、最強の名声を欲しいままにしたALPINEナビにも受難の時代がやってきます。

まぁ単純にマニアックすぎたんだと思うんだけど、まず採算が取れずDVD099がディスコン。
続いて出たHD555は、HD搭載を売りにしてた割には、他メーカーのようにその大容量を生かす具体的提案ができず、さらに地図データアップグレード方式がゴタゴタになり、
その上かなり高価、ということで新規ユーザが遠のく、という状態。

一方で、パナやカロは「楽ナビ」やら「ストラーダ」やら、ファミリーユーザ向けのユーザフレンドリーなインターフェイスで大人気に。
カロに至っては、もうお前ナビじゃないだろ!っていうくらいの過剰機能(ドライブコース提案みたいな機能とか、MP3ミュージックタンクとか)&美しいグラフィックでハイエンドユーザをゴッソリさらって行く始末。

そこでALPINE、価格をウリにHD一体型のナビを出したが、なんとこれ、ALPINEのウリであるはずのアクティブルートサーチが付いてない!(SANYOのOEM?)
牙を抜かれた狼には何の力もなく、この製品も大敗。

ようやくちゃんと考えたALPINE(遅いよ!)。自らのコアコンピタンスは「ルーティングロジック」である、とやっと気づいたようで。

そして、099→555ときて、ついに来ました直系の子孫。HD55(リンク先はナビ男くんのマニアックレビュー)!
このレビューを呼んだ限りでは、今までのALPINEナビの美点を全て受け継いだ上で、さらに判断パラメータ量が増えて、確実な渋滞回避アシストが行えるみたいですね。
これはかなりいいモノかも。しかし、これまたかなりのハイエンド価格ですが…。

とりあえず今載せてる099は、今の車を手放すまでは使い続けるつもりだけど、次のクルマにも絶対ALPINEナビを載せるでしょうね。
メーカー純正ナビも最近はずいぶんアタマイイみたいだけど、やっぱこれにはかなわないでしょ。

つか、俺の099、「綱島街道」を「あみしまかいどう」と読むのやめれ。

【関連エントリ】

次期愛車Alfa147へ移設しました。

コメント»

1. ぴょん - 2005/05/20

検証興味深く読ませて頂きました。ナビ男は結構有名ですね。
プ嬢純正はリニーなんだよね・・珍しく・・・。
うちの辺りはDQNが多くてパクラレ率高いから1DINのインダッシュを無理矢理装着してオーディオユニットはグローブボックスに移設してる。
あ、小市民なんでパナナビのHDDです・・。
英語で音声案内してくれるアゼストと迷ったんだけど結局こちらね。
次はアゼストあたりを狙ってみようかな。

2. むき - 2005/05/21

> DQNが多くてパクラレ率高い

あ、ウチもですよ。。
前の駐車場では、アテンザが17inchアルミがパクられ、ブロックの上に乗ってたり、二回連続でナビ取られたアコードワゴンとかもいたし。。。
とりあえず夜中ピコピコ光る&振動で大音量ブザーがなる警報機を付け、フロントサンバイザー(っていうのかな?アルミで室内が熱くならないやつ)で中が見えづらいようにしてます。

パナナビのインダッシュHDD、コストパフォーマンス高いっすよね。
俺もそれ、友人に勧めてナビ男で買わせましたよ。

> 英語で音声案内してくれるアゼスト

マジすか!そんな機能があるのか。
つか、過去に関西弁やらキャンギャルやらの副音声が入ってたのも、もしかしてアゼストだったかなぁ?
俺的にはアゼストと言えば、中学生の頃、近所のDQNマークIIのリアウインドにデカデカと書いてあったイメージが強烈です。。。